【名古屋市】
名古屋市では、中区にある若宮八幡宮にて針供養祭が行われました。
午前１１時より愛知和服裁縫業協同組合と（一社）日本和裁士会愛知県支部が加盟する針塚奉賛会の方々が、神事を執り行いました。始めに御衣神社で神事が行われ、宮司の「針の災い無く」と祝詞奏上後、地元の氏子総代や各団体長らと共に愛知和服裁縫業協同組合の西岡理事長、（一社）日本和裁士会愛知県支部の平林副支部長が玉串を奉奠。その後針塚の前での神事が行われました。
今年は大寒波の襲来により、刺すような寒さの一日となりました。そのため、参拝客の出足が気掛かりでしたが、意外にも初めて針供養祭に参詣されるという方が多く見受けられ、昨今の神社巡りブームやパワースポットブームの影響を少なからず感じました。
本年より参拝券の景品は無くし、お守り袋をお渡ししました。着物姿を模したお守りは「可愛らしい」とご好評を頂きました。
また、昨年より神事に使われるお豆腐を作っていただいている、長久手市の「豆粋」富田英治さんによるお豆腐の移動販売が今年も引き続き境内にて行われ、多くの方々がお買い求め下さいました。
【岡崎市】
天候に恵まれ穏やかな日差しの中、岡崎城内の龍城神社で岡崎和裁組合主催針供養祭が行われました。組合員を中心に約百名が参列しました。神主さんの神事の後針仕事で使用した縫い針などを豆腐に刺して、針仕事の無事・安全と技術の向上を願いました。その後第六十二回修・卒業式が執り行われました。卒業生１名、修了生１名が証書を受け取り、答辞を読み感謝の言葉を述べました。最後に直会のなか組合員が和やかに過ごしました。
【豊橋市】
例年行事として２月８日豊橋市大手町の神明社において、豊橋地区針供養祭が行われました。
当日は天気にも恵まれ穏やかな朝となりました。年々少なくなる参拝者でしたが、和服での参拝者も見られ昨年より賑やかな針供養祭となりました。参拝者は豆腐に持参した針を刺し、代表者の玉串奉奠に合わせお参りをしました。その後針塚にて全員でお参りをし、すべての神事を終了しました。
毎年針供養祭には豆腐を使用していますが、ここ数年で御願いをしていた豆腐店が次々と廃業し時代の流れを感じ、和裁業にも通ずる現況を痛感しました。
懇親会では、東三和裁組合の今後の運営、針塚の維持について話し合いが行われ、すべての行事を終了しました。
