2012.2.8 針供養祭

2012.2.8
針供養祭

名古屋地区
名古屋市中区若宮八幡社で、針塚奉賛会に加盟する愛知和服裁縫業協同組合と(社)日本和裁士会愛知県支部は氏子総代らと共に針供養祭を行いました。午前11時より御衣神社と針塚前にて神事が厳かに行われました。

参道を歩く針塚奉賛会のメンバー

参道を歩く針塚奉賛会のメンバー

新しく整備された参道に集まった多くの参拝者に見守られながら、各団体長らと共に愛知和服裁縫業協同組合の西岡理事長、(社)日本和裁士会愛知県支部の平林副支部長が玉串を捧げました。ついで、御衣神社と針塚の間に設置された円形の豆腐とこんにゃくに、各団体長が古針を刺し、神事が終了しました。その後、一般の参拝者が、針への感謝の願いを込め針を刺し、手を合わせました。 本殿横の神楽殿ではCBCテレビの番組「そこ知り板東リサーチ」に出演する山口晃司さんが、津軽三味線の奉納を行いました。
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屋外テントでは絹糸や裾芯などの販売を行い、社務所内の組合休憩所では温かいおでんや肉まん、いなり寿司などがふるまわれました。休憩所内や庭に面した廊下まで学院の先生方や、卒業生で大変賑わいました。
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豊橋地区
暦の上では春とは名ばかりの2月8日、前日とはうって変わり、強い寒気に包まれた中、東三和服裁縫組合は豊橋市大手町の神明社で、折れたり曲がったりして役目を終えた針に感謝し、更なる技術の向上を願って針供養祭を行いました。
針供養祭は、江戸時代から行われたもので、暦の「事納め」「事始め」から12月8日、2月8日などに行われています。東三和服裁縫組合では昭和36年より毎年組合行事として行っています。
神事に先立ち、中川組合長は「日々使っている針に感謝を」と挨拶。祭壇に用意された豆腐に全員が針を刺し、感謝の気持ちを表しました。神事後、境内に建立されている針塚に参拝しました。
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岡崎地区
岡崎市康生町の岡崎城がある岡崎公園内龍城神社で、雨交じりの中、着物姿の和裁士や生徒、また、一般の参拝者百名余りが参列し、針供養の神事が厳かに行われました。
神事後、今年の干支である「天井の鳴き竜」を前に参拝者全員で柏手を打ち、一年間の針への感謝と裁縫技術の向上を願いました。岡崎和裁組合の加藤弘子組合長は「着物への関心が無くなりつつある中、今後このような機会を利用して、きものに興味のある方のために助言がしたい」と挨拶しました。
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