次の時代を担う子供たちへ日本の素晴らしい伝統文化を伝えようと、NPO和装教育国民推進会議愛知県支部「あいちきものネット」主導で6月16日、愛知県刈谷市立刈谷東中学にて「ゆかた着方教室」が行われました。この中学校で行われるのは、今回で12回目を数え、男子119名、女子92名、計211名の三年生が参加しました。山野流着装より40名ほどの講師と、愛知和服裁縫業協同組合からは6名の協力により開催されました。冒頭、牧野俊一先生は挨拶で、先進国で唯一民族衣装を有する日本の和装文化の貴重さを紹介され、茶道、花道、着物を含め、今後絶滅から保護される必要性を語り、『着物文化遺産』として文化庁へユネスコ登録の働きかけを紹介しました。
会場の体育館で男女に分かれ2時間ほどで行われた講習は、全員が浴衣を自装しました。
浴衣姿になった生徒たちは、各々クラスごとに集まり撮影し笑みがこぼれ賑やかな会場となりました。総評に深谷勲先生は「武道と同様に着物文化も礼に始まり礼に終わります。今回の着付け教室をきっかけに着物文化に慣れ、社会に出て生かしてほしい」と挨拶されました。
最後に生徒の代表より今回の講習を生かし、着物文化を親しみたいと感謝の言葉を述べ、講師の先生方へ花束を贈り終了となりました。