2009年2月15日、名古屋市北区にある牧野和裁にて水戸黄門の袴「又シャレ袴」の1/2大の雛形製作実技講習会が行われました。講師には綱川滋久先生を迎え、21名の受講者がありました。綱川先生は、日本演劇衣装株式会社に所属し、著名歌舞伎俳優の、主に襞もの(袴など)を手がけられています。
講習会は午前10時より行われ色新モスを使い、裁断から行われました。キセ折りの方向を間違いなくするための方法など、先生自ら実演をして説明され、受講者らは縫製のノウハウに感心させられました。質疑応答では、衣装を決められた時間の中で縫製しなければならないため、早く正確に縫う方法や、衣装に使われる素材や縫製道具の話しなど聞くことが出来ました。また、先生がお持ちいただいた衣装の着付けも行われ、大口袴は着物を着て受講した方に、裃は西岡理事長がモデルとなり、長袴の歩き方など説明されました。大変有意義な「目から鱗」となる講習会でした。