【名古屋市】
名古屋市では、中区にある若宮八幡宮にて針供養祭が行われました。
午前11時より氏子総代の方々・愛知和服裁縫業協同組合および、(一社)日本和裁士会愛知県支部等が加盟する針塚奉賛会が主催者となって、神事を執り行いました。
御衣神社で宮司の「針の災い無く」と祝詞奏上後、氏子総代、各団体長らと共に、愛知和服裁縫業協同組合・西岡理事長、日本和裁士会愛知県支部・平林副理事長が玉串を奉奠。
その後、針塚での神事が行われました。
宮司は「針供養は道具を供養するという優さを持った、とても日本的なお祭り」というお話があり、日ごろ酷使する針への感謝を込めて多くの方々が豆腐とこんにゃくに針を刺しました。
当日は二月としては比較的暖かい一日となり、和服を着た女性たちが境内に参集されました。和裁関係者だけでなく、刺繍をされている方、神事そのものに興味を持っている方など様々な方が参拝され、和文化への注目度の高まりを感じました。
今年は神楽殿にて女性サックス奏者によるソロ演奏が数回行われました。奏者の前には薄いヴェールが張られ、風でたなびく様とサックスの音色がとても神秘的でした。
今年も神事に使用する豆腐を作って頂いている長久手市「豆粋」富田英治さんの豆腐移動販売が行われ、昨年に引き続き多くの方にお買い求めいただきました。
【岡崎市】
二月八日、岡崎市康生町の龍城神社において針供養祭が行われました。
岡崎和裁組合は新体制となり志賀万里子組合長のもと、組合員二十人を含み百人ほどが参列しました。拝殿での神事は、宮司の祝詞、巫女の舞、榊の奉納が行われました。その後に参加者が使い込んだ縫い針や待針を感謝を込めて豆腐へ順番に刺しました。今年度は修・卒業生がいないため、直会のみで和やかに終了しました。
【豊橋市】
東三和服裁縫組合は、豊橋市大手町の神明社において、針供養祭を行いました。
当日は好天に恵まれ、早朝より集まった役員らが、針塚の清掃や神事の準備を行いました。神事は神明社本殿で行われ、参拝者は三方上の豆腐に持参した針を刺し裁縫の上達や、感謝の思いを込め古針を供養しました。
その後、祝詞奏上、代表者による玉串奉奠に合わせ皆でお参りをし、場所を針塚へと移して参拝をし、神事は終了しました。
式典終了後には懇親会が行われ、来年度の予定などが報告され、組合運営に多くの方の参加協力を呼びかけ、終了となりました。