2009年8月20日、名古屋市西区にある愛知県職業訓練会館にて「熟練和裁士によるワンポイント講習会」が行われました。この講習会には、高校の被服関係を担当する教諭6名が受講し、講師および指導員は、牧野俊一、内藤武、福井ひとみ、牧野守が務めました。
午前中は、きものの歴史や名前の由来、着物の寸法などの基本的な問題点、体型と寸法の関係などの講義が行われ、午後からは、針の持ち方からの運針方法や、浴衣の袖丸み、褄先額縁の畳み方を技術講習しました。
講習会終了後、アンケートを取り「きものの歴史や由来など生徒に話してあげられるネタが増えてうれしいです」「体型的にどうしてよいのか困る生徒が多く、寸法を決める時に迷ってばかりでしたが、寸法の決め方を参考にしたいと思います。
また、教えていただいたように、最後に仕上げを行えば、作り上げるだけではなく、着た時に着ごごちの良い浴衣製作ができそうです」「袖の丸みは二枚一緒に畳んでいましたが、一枚ずつ畳んだり、額縁では切り込みを入れることでスッキリ簡単に作れることが分かり、目から鱗でした」そして多くの先生方は「来年以降も日程が合えば参加したいと思います」とアンケートに応えていただきました。