第64回修・卒業証書授与式

第64回修・卒業証書授与式

2014年4月12日、名古屋市中区若宮八幡社会館にて第64回修・卒業証書授与式が午前11時30分より行われました。
今回の式典には修・卒業生10名(欠席者1名)が出席し、1年~3年修了証書、着装士および着装士補認定書、全科・高等科卒業証書、和裁士技能検定2級合格証を1人ずつ授与しました。西岡理事長は「きものは、日本の民族衣装として若者をはじめ、全ての世代で憧れを根強く残しています。織物や染め物も、それ自体では単なる反物に過ぎません。反物に命を与える行程で最も重要な作業を行っているのは和裁士です。当然、高度な技術と経験が要求されます。今日では和裁技術を習得する人が減少し、きもの文化の将来が危ぶまれる状況にありますが、さらなる技術の向上に取り組んでください」と式辞を述べました。修業生代表の川原貴代さんは「和裁の道は想像以上に奥深く、本当に自分で仕立てられるようになるのかと不安になることも度々ありました。諦めずにここまで続けられてこられたのは、先生や先輩方からご指導、ご助言を頂き、家族の理解と支えがあったからこそと思います。まだまだ未熟な私ですが、今日を一つの通過点と考え、知識や技術だけでなく、きものを一針一針大切に縫う心、一生勉強という前向きな姿勢を忘れず、これからも努力してゆきたいと思います」と答辞を読み上げました。