2016年4月21日、名古屋市中区栄の名古屋クレストンホテルにて、第66回修・卒業式が午前11時より行われました。
今回に式典には、1~3ヶ年修了生、全科卒業生、和裁士認定者の合計9名が参加し、それぞれの修了証書と卒業証書、着装士補・着装士認定書、和裁士技能検定1~2級合格書、和裁教員免許証、5ヶ年以上にわたり和裁技能を習得し優秀な技能者に対し表彰状、そして和裁教員免許証などを取得し和裁士®として認定された和裁士認定証を、それぞれ一人ずつに授与しました。
この修・卒業式の主催社代表である愛知県和裁教授連盟の西岡理事長は、式辞の中で「ご承知のように『きもの』は、美しい民族衣装とし、若者をはじめ、全ての世代の憧れを根強く残しております。織物や染め物も、それ自体では単なる反物に過ぎません。『きもの』として、反物に、命を与える工程で最も、重要な作業を担っているのは和裁士です。当然、高度な技術と経験が要求されます。今日では、和裁技術を継承する人が減少し『きもの』文化の将来が危ぶまれる状況にありますが、さらなる技術の向上、資質の向上に取り組んでください。」と述べました。また、(一社)日本和裁士会の手島会長のお言葉を河合副支部長が代読しました。修・卒業生を代表して小栁津さんは「今の社会には、和裁という職業の存在を知らない人がいると思います。私達は『きもの』を着ていただくお客様の声を直接耳にする機会は余りありません。私達職人の手で一針一針心を込めて、縫ってゆく。そのことを大切にして『きもの』の良さ、暖かさを感じていただけるようになりたいと思っています。」と、答辞を読み上げました。
式典終了後、修・卒業生の集合写真を撮影し、終了となりました。