平成31年4月24日、名古屋市中区栄の名古屋クレストンホテルにて、第69回修・卒業証書授与式が午前11時より行われました。
式典には、1~3ヶ年修了生、和裁士認定者の合計6名が参加し、それぞれの修了証書と卒業証書、着装士認定書、和裁士技能検定1級合格証、そして和裁教員免許証などを取得し和裁士として認定された和裁士認定証を授与しました。

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式辞で西岡理事長は、「長きにわたり和裁技術の習得に努力され、見事この日をお迎えになった方に敬意を表したいと存じます。目標に向かって、ひたすら歩み続けた、その結果が、実ったわけでございます。晴れて和裁士の認定を受けられた方は、今日が新しい出発点となります。皆さんが身をもって体験された通り技術の取得には終点がありません。知れば知る程、目の前に新しい世界が広がってきます。更なる前進を続けられるように、期待しております。ご承知のようにきものは、美しい民族衣装とし、全ての世代の憧れを根強く残しております。織物や、染め物も、それ自体では単なる反物に過ぎません。きものとして、いのちをあたえる工程で最も、重要な作業を行っているのは、和裁士です。当然、技術と経験が要求されます。今日では、和裁技術を継承する人が激減し、「きもの」文化の将来が危ぶまれる状況にありますが、さらなる技術の向上、資質の向上に取り組んで、やがては、和裁士の技術を次の世代へ伝えるようお願い申し上げます。」と述べました。
また、(一社)日本和裁士会の手島会長からのご祝辞を河合副支部長が代読しました。修・卒業生を代表して三戸さんは、「本日は私たち卒業生のためにこのような素晴らしい式典を挙げてくださり、本当にありがとうございました。先生方や先輩後輩にやさしく支えていただき、そのお陰で今日この日を迎えることができました。また家族が毎日支えてくれたからこそ五年間通うことができました。感謝の気持ちでいっぱいです。昨年は全国和裁コンクールに出場するという非常に貴重な経験を積ませていただきました。この経験を活かし、今後は国家検定一級取得を目指してさらに技術を磨き上げていきたいと思います」と、答辞を読み上げました。

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