2012年5月12日、名古屋市北区にある「魚鉄」にて、愛知和服裁縫業協同組合および日本和裁士会愛知県支部の第98回平成24年定時総会が行われました。
総会に先立ち、平成23年度に表彰を受けた方の紹介と、新しく日本和裁士会に入会した3名の方に会員証が手渡されました。
総会では、始めに西岡理事長が「昨年度は、全ての組合員の皆様、登録生の方や岡崎和裁組合員の皆様に東日本大震災義援金のご協力をいただき本当にありがとうございました。」と、お礼を述べ、また「日本和裁士会が一般社団法人へと移行し、初めての全国和裁研修会が長野市で行われます。この研修会を愛知、長野、三重、岐阜の四支部で構成する中部ブロックで引き受けた行事です。組合員の方も、一般の方もお誘い合わせのうえ積極的に参加をお願いします」と挨拶しました。その後、議長選任、定足数の発表があり議案審議に入りました。
平成23年度事業報告の中で平林副理事長は「 組合創立以来、歴史と共に日本人の考え方や生活様式も大きな変化をしてきましたが、未だ呉服店の下請けという『お針子さん』のイメージが根強く残っているのではないでしょうか。組合員の皆様の多くは長年修行し和裁士認定を受けたわけですが、『お針子さん』や内職者という思いはもう捨て、技術者としてプライドを持ち、加工料改定や後継者育成などにも力を注ぎ、大きな変化をしないと、組合組織の維持や後世に和裁技術を伝えてゆくこと、和服裁縫業という業種もなくなってしまう可能性があります。」と組合の状況について述べました。その後、第2号議案平成23年度収支決算報告をし、第3号議案平成23年度監査報告を牧野弘司監事が行いました。
第四号議案平成24年度事業計画案、第5号議案平成24年度予算案を河合副理事長が「今年の9月25日に長野市で行われる第42回全国和裁研修会を組合創立百周年記念事業の一環として、組合員の皆様は研修会費を全額補助する予算を組みました」と報告しました。全ての議案は、可決され、その後、河合副理事長が第42回全国和裁研修会の講演や、講師のプロフィールなどの説明と、9月25日に名古屋を出発し26日は信州観光を行うバスツアーの内容を案内をしました。
その後、15分の休憩をはさみ、同会場にて懇親会が行われました。司会進行を女性役員が担当し、乾杯の音頭を牧野顧問が行い開宴となりました。しばらくの歓談のあと、ビンゴゲームが行われ、最後に深谷顧問の一本締めで閉宴となりました。