はじめに
愛知和服裁縫業協同組合は、大正3年に結成された名古屋和服裁縫業組合が基となり、現在に至ります。組合員は、愛知県を中心に点在し、和服の仕立てはもちろん、技術講習会や、和服裁縫に関わる着付け講習会、後継者育成のための各種検定試験や和裁検習の実施、小中学校や高等学校へ和裁を通した「ものづくり教育」なども行っています。
組合の歴史
愛知和服裁縫業協同組合の歴史は、和洋仕立職組合が明治19年3月、農商務省より認可され設立し、この組合から和裁部、洋裁部を分けて名古屋裁縫業組合が結成されました。大正3年3月2日に許認可申請をし、大正3年12月15日付で、愛知県知事より正式認可を受けたことから、大正3年3月2日をわが組合の創立日と定めました。以後、組合名を変更し、昭和55年には中部通商産業局及び東京通商産業局両局の認可を受け、現在の愛知和服裁縫業協同組合となり、平成26年3月に満100年を迎えました。また、愛知和服裁縫業協同組合は一般社団法人日本和裁士会愛知支部としても表裏一体となり、活動を続け現在に至ります。一般社団法人日本和裁士会とは、日本和裁技術士会として、昭和28年9月26日に発足し、私たちの組合は、一般社団法人日本和裁士会愛知県支部として全国でも数少ない創立以来の支部として伝統を誇っています。組合員は、愛知県を中心に岐阜県、三重県、長野県、静岡県に点在し、和服仕立職人集団の一員として、和服の仕立てはもちろん、技術講習会や、和服裁縫に関わる着付け講習会、各種検定試験の実施、後継者育成のための和裁検習会などを行っています。
また、あいちきものネットを通じて小学生にきんちゃくなどの小物作り、中学生や高校生には手縫いでの浴衣作りや浴衣の着付けなどの授業も行っています。名古屋市技能職団体連合会主催の「尾張・名古屋の職人展」では、和服裁縫の実演と、きものファンへの無料アドバイス、愛知県技能士会連合会主催「あいち技能プラザ」ではシュシュやフラワータワシなど無料で「ものづくり」を体験できるブースを出展しています。
愛知和服裁縫業協同組合の概要 | |
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組合名 | 愛知和服裁縫業協同組合 |
代表者名 | 代表理事 牧野 守 |
住所 | 愛知県名古屋市北区神明町10番地 |
電話 | 052-919-1568 |
ファックス | 052-919-1569 |
創立日 | 昭和55年4月 |
組合員数 | 101名(令和5年4月現在) |
愛知和服裁縫業協同組合・(一社)日本和裁士会愛知県支部の主な行事
5月
愛知県で学ぶ和裁士を目指す和服裁縫技術者の修・卒業式および組合定時総会
9月
(一社)日本和裁士会中部ブロック和裁指導者研修会
尾張・名古屋の職人展(名古屋市技能職団体連合会主催)に参加
10月
きもの文化検定
11月
愛知県技能士会連合会主催「あいち技能プラザ」に参加
1月
新年懇親会・技能検定(国家検定)
2月
針供養祭
3月
和裁士技能検定・和裁検習(旧愛知県技術競技会)