平成30年9月9日(日)三重県熊野市「熊野の宿・海ひかり」で、日本和裁士会中部ブロック主催の第32回和裁指導者研修会が中部四県、愛知・三重・岐阜・長野各支部の会員が参加し行われました。
研修会は今年度支部長となった山口陽子三重県支部長の挨拶に始まり、第一部の研修「伝統の伊勢木綿を使ってカラフル、大胆、モダン着物の柄合わせ」と題した、伊勢木綿の反物を使い発表されました。担当の三重県支部深水美穂さんらが、江戸の伝統を受け継ぐ三重県指定伝統工芸品の伊勢木綿の着物姿で研究発表を行われました。
参加者は3つのグループに分かれ、大柄な市松、小柄な市松、格子柄とそれぞれ個性のある反物を題材に柄合わせを行いました。あらかじめ荒裁ちされた反物を、それぞれのグループの中で意見を交え柄合わせを決めました。普段の仕事では、顧客から指定がない限り、クレームのない無難な柄合わせをしがちですが、その無難な柄合わせも、縫製者によって柄な市松、小柄な市松、格子柄とそれぞれ個性のある反物を題材に柄合わせを行いました。
あらかじめ荒裁ちされた反物を、それぞれのグループの中で意見を交え柄合わせを決めました。普段の仕事では、顧客から指定がない限り、クレームのない無難な柄合わせをしがちですが、その無難な柄合わせも、縫製者によって考え方や好みがそれぞれで印象的でした。今回のテーマはカラフル、大胆、モダンであり、各グループでは普段、あまりすることのない柄合わせに挑戦しました。
第二部では、熊野市文化財専門委員長の三石学氏による「伊勢から熊野へ~世界遺産熊野古道の魅力~」と題された特別公演が行われました。
その後ブロック会議が行われ、来年本部研修会と併催される愛知県支部での中部ブロック研修会の日程、会場などが話し合われました。
翌十日の観光にも前日の講師を務めた三石氏が同行し、訪れた世界遺産の熊野速玉大社、花の窟神社、鬼が城では詳しく解説をしていただけました。当日は時折横殴りの強い雨の中、数名が熊野古道散策にも挑み、最後、山口三重県支部長は年間降水量の多さでも知られるこの土地「熊野」を充分に堪能できたのではないかとユーモアを交え挨拶され、すべての行程を終了しました。