平成29年2月8日、名古屋市中区にある若宮八幡社にて、針供養祭が行われました。
今年は肌寒いものの好天に恵まれ、神事開始前には参拝券を買い求める参拝者らが、多く訪れました。
愛知和服裁縫業協同組合および(一社)日本和裁士会愛知県支部が加盟する針塚奉賛会の氏子総代らは、手水舎で清めた後、御衣神社と針塚前へと歩み、神事は午前11時より執り行われました。
始めに御衣神社で神事が行われ、宮司の「針の災い無く」と祝詞奏上後、氏子総代、各団体長らと共に愛知和服裁縫業協同組合の西岡理事長、日本和裁士会愛知県支部の平林副支部長が玉串を奉奠。その後、針塚前での神事が行われました。
神事後、副野均宮司は子供は無邪気だが、大人になると邪気が付いてくるのでそれを祓う「神事でのお祓い」の話や、和服の仕立てをしていた母親の事や手伝いをした話、「結び」・「産霊:むすび(ひ)」・「おむすび」の話をされ、最後に「針供養は、一番優しいお祭りです。日本人の優しさが溢れたお祭りです。」と話されました。
その後、宮司や針塚奉賛会の方々が豆腐やコンニャクに針を刺した後、一般参拝者らが針を刺しました。
今年も大変多くの方が参拝され、参道に設置された豆腐とこんにゃくのまわりは大変混雑をしました。また、今年も本殿前のテントにて組合員には記念品が配られました。
神事後、本殿横の「若宮の杜 迎賓館」にて二胡や雅楽の演奏が行われ、参拝券を持参の方には甘酒が振る舞われました。なお、テレビ局や新聞社など数社が取材に来られ、針供養祭の様子を、NHK・中京テレビ・ケーブルテレビが放映しました。
また、今回の神事に使われたお豆腐を作っていただいた長久手市の「豆粋」の富田英治さんが、境内にて移動販売車でお豆腐や豆腐で作ったスイーツなどの販売もしました。
富田さんは昨年の青年のつどいで講師を務められ、原材料からこだわり豆腐作りをしている方です。大変好評で、参拝を終えられたある方は「今日は豆腐に針を刺してかわいそうなので、味わって食べます」と購入されました。(昨年の青年のつどいの様子はこちらをクリック)