平成31年4月24日、名古屋市中区栄の名古屋クレストンホテルにて第105回平成31年定時総会および懇親会が行われました。総会に先立ち平成30年度各種表彰者の紹介と、新しく(一社)日本和裁士会に入会された三戸希美さんに会員証を授与されました。
総会で西岡理事長は「少子化などによる和服需要の衰退、様々な要因から発生した海外縫製の定着など和裁業界に困難な問題がたくさん有ります。このまま放置すれば、着物業界に優秀な技術者がいなくなってしまいます。一流の和裁士に当達するには、長い年月の習得が必要であり、よき後継者は一朝一夕には得られません。また伝統を守り抜く努力をしなければ、永年受け継がれた和裁技術は失われてしまいます。和裁士がこの道に専念していくためには、まずその技術を職業とし成り立たせ、生活の安定が与えられなければなりません。伝統を誇る和服の優雅さは保たねばなりませんが移り変わる生活様式に伴い、絶えず創意と工夫を加えて行かねば、時の波に取り残されると思います。当組合では、標準加工料をお渡して早五年が過ぎていきます。組合では新しい標準加工料を考えています。愛知県内での地域格差もあり加工料通り交渉できない組合員の方もいらっしゃるでしょうが、加工料表が出来ましたら、少しでも上がるよう頑張って下さい。」と挨拶し、本年愛知で開催される全国研修会への参加も呼びかけました。
議案審議では、全ての議案は可決され、任期満了に伴う役員改選では、西岡理事長の再選が承認され、終了しました。
その後、会場を移し懇親会が行われ、牧野顧問が乾杯の音頭を取り開宴。組合員同士の会話が弾む中、コース料理を楽しみ、深谷顧問の一本締めで閉宴となりました