平成30年5月23日、名古屋市中区栄の名古屋クレストンホテルにて、第68回修・卒業式が午前11時より、行われました。
式典には、1~2ヶ年修了生、全科卒業生、和裁士認定者の合計8名が参加し、それぞれの修了証書と卒業証書、着装士認定証、和裁士技能検定1~2級合格証、そして和裁教員免許証などを取得し和裁士として認定された和裁士認定証を授与しました。

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式辞の中で西岡理事長は、「晴れて志を貫き和裁技術の習得に努力され見事この日を迎えることができた皆様には敬意を表したいと思います。そしてその陰日向となりそれを支えてくださったご父兄の皆様、おめでとうございます。目標に向かってコツコツと歩み続けたその結果が、こうして実ったわけでございます。この道のりは大変だったと推察するわけですが、立派な技術者になられたことにお喜び申し上げます。また、着物を中心とした社会では和裁の道筋は決して平らではありません。むしろ険しい山道に例えられると考えます。東南アジアで和服縫製が大量に行われている事はご存じの通りです。日常、着物姿を見る機会が少ないことも事実です。しかし一方で、本来日本人が守るべきもの、あるいは伝えるべきもの、楽しむものとして『和の文化』の見直しの流れは大きなうねりとなってきているようです。皆様が和裁を通じてリサイクル、リフォームなど日本人の着るものに対する素晴らしい知恵を、多くの人々に伝える役割りを果たしてほしいと思います」と述べました。
また、来賓として出席頂いた(一社)日本和裁士会の手島会長からは「会長就任以来、愛知の卒業式には出席できず、お祝いの言葉だけを寄せてまいりましたが、今回直接皆さんのお顔を見てお祝いをお伝えできたことを喜ばしく思います。今後の皆さんのご活躍に期待します」と、ご祝辞を頂きました。

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修・卒業生を代表して岩月さんは、「修業の課程は思った以上に大変でした。私なりに努力してきましたが、思うような結果が出ず、そんな自分に苛立ちや不安になることもありました。そんな時、先生から体験などを交え、これからの人生にとって心の支えとなる大切なことを教わりました。一針一針に心を込めて着心地の良い着物を求めてまいります。まだ未熟な私ですが、これからも学ぶ努力を怠ることなく精進していきたいと思います。」と、答辞を読み上げました。

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式典終了後、修・卒業生の集合写真を撮影し、終了となりました。

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