2014.9.7 中部ブロック和裁指導者研修会

2014.9.7
中部ブロック和裁指導者研修会

2014年9月7日、三重県多気郡にある斎宮歴史博物館にて第28回中部ブロック和裁指導者研修会が行われました。当組合員はバスにて、この研修会に参加し、翌8日には、伊勢神宮外宮・内宮、「せんぐう館」などを見学しました。

9月7日、バスは予定通りに斎宮博物館に到着。三重県支部の方々の出迎えを受け、研修会の講師でもある村林新吾氏が勤務する三重県立相可高校の「まごの店」特製弁当を頂きました。
今回の研修会は、愛知、三重、岐阜、長野の各支部から70名余りが受講し、斎宮歴史博物館講堂にて行われました。始めに今年6月にお亡くなりになった渡辺正則先生に黙祷を捧げ、開催県の秋月三重県支部長は、「きもの文化を学ぶにふさわしい、斎宮歴史博物館で研修会を開催することが出来ました。今日一日が有意義なものとなりますように」と挨拶されました。その後、研修会が行われました。

始めに「食を通して人を育てる」と題し三重県立相可高校食物調理科教諭の 村林新吾先生が講演をされました。料理の基本から生徒に教える難しさや、「まごの店」での苦労話などをされ、「料理を教えていますが、料理を通じて精神論を教えているようなものです」と最後に述べられました。

三重県相可高校  村林新吾先生

三重県相可高校 
村林新吾先生

 

続いて、博物館副参事兼学芸普及課長の榎村寛之氏の説明を受けながら博物館展示室を見学しました。2014年3月に天皇陛下がご視察された時、榎村氏が説明された話しや、斎王の生活ぶり、天皇から斎宮へ赴く際に斎王に手渡されたかんざし、遺跡からの出土品など解りやすく説明して頂きました。

榎村氏と共に博物館内を見学

榎村氏と共に博物館内を見学

斎宮の説明を受ける受講者

斎宮の説明を受ける受講者

次に支部研究発表として三重県支部会員らが、「平安の色彩を今に重ねる」と題し、襲の色目(かさねのいろめ)とは女房装束の袿(うちぎ)、季節毎の組み合わせの説明がありました。その後、実際にきものを使って襲色目を使った伊達襟の披露がありました。そして技術講習「袿の仕立てポイント」では、「袿」と「おめり」の説明の後、配布した折り紙を使って「おめり」を畳みました。

十二単衣の雛形で 襲色目を説明する三重県支部会員

十二単衣の雛形で
襲色目を説明する三重県支部会員

季節の襲色目の説明

季節の襲色目の説明

研修会終了後、宿泊先の「朝日館」へ移動し、懇親会が行われました。伊勢湾で採れた新鮮なお料理を味わい、ビンゴゲームで盛り上がりました。最後に伊勢音頭を参加者で踊り、閉宴となりました。

翌8日、当組合員は内宮へと向かい、昨年開館した「せんぐう館」を見学しました。館内には、伊勢神宮式年遷宮で使われた道具や建設に関する模型や映像などがあり、また原寸大の外宮正殿も再現され、伊勢神宮を分かりやすく身近に感じることができました。。その後、内宮を参拝し、おはらい町通りを散策。その後名古屋へと帰路につきました。