最近、一般の方から、絵羽織から名古屋帯にできないかと相談を受けることがよくあります。見ると、描絵、縫い刺繍をしたりと、手を掛けて作っていた時代のものが多く、布地に制約がありますので、何とか工夫して作っています。「和服の布は、最後には帯にすると良い」といっているきもの研究家がいるようです。
仕立て直す際に注意したいことは、本人が胴を巻くのに、「右手は左から巻き始め、左手は右から巻き始める」ので、どちらなのかを聞くことが大切です。それから柄の位置や継ぎ接ぎの所を決めると良いでしょう。作り方をよく説明してあげることも大切だと思います。
最近の私の仕事では、羽織の衿が半幅でしたので苦労しました。