【名古屋地区 中区 若宮八幡社】
愛知和服裁縫業協同組合および日本和裁士会愛知県支部は針塚奉賛会の氏子総代らと共に、名古屋中区にある若宮八幡社にて針供養祭を行いました。この日の若宮八幡社の鳥居と参道には、五色幕が所々に掲げられ、色とりどりの幕が寒風にたなびく中の針供養祭となりました。
午前11時より御衣神社と針塚前にて笙(しょう)・篳篥(ひちりき)などの雅楽が鳴り響く中、神事が行われ、宮司の祝詞奏上後、氏子総代、各団体長らと共に愛知和服裁縫業協同組合の西岡理事長、日本和裁士会愛知県支部の平林副支部長が玉串を奉奠しました。そして御衣神社と針塚の間に置かれた円形の豆腐とこんにゃくに各団体長らが針を刺し、神事が終了しました。その後、一般参拝者らが1年間の針への感謝を込め針を刺しました。
午後12時頃から、若宮八幡社会館二階では、「和文化の美を学ぶ会」が解説をしながら十二単衣の着付けを行い、立ち見の方もいるほど多くの見学者で賑わいました。
また、組合は今年も社務所一階に組合休憩所を設け、肉まん、おでん、いなり寿司などが振る舞われました。休憩所内では、子供連れの卒業生や学院の先生方で大変賑わいました。
【岡崎地区 岡崎公園内 龍城神社】
岡崎和裁組合は、岡崎公園内の龍城神社で38回目の針供養祭を行いました。
凍えそうな寒さと強風でしたが、祭館の中ではしめやかに祝詞があげられ、巫女さんの舞が行われました。約百名の和裁士、卒業生、一般の方々も針を豆腐に刺して一年間の針への感謝と技術の向上をお祈りしました。加藤弘子組合長は、「日々の技術向上の努力が、仕事にも結びつきます。」と挨拶しました。また、岡崎和裁組合組合員が小学校へ訪問して講習を開いていることから、今回は教育委員会より代表の方のご参列をいただき、この活動が少なからず評価されていることに心強さを覚えました。
【豊橋地区 大手町 神明社】
東三和服裁縫組合は、豊橋市大手町の神明社で針供養祭を行いました。寒さ厳しい中、組合員らは早朝から準備を行い、午前十時三十分、太鼓が鳴り響く中、出席者が本殿に入り、厳かに神事が始まりました。中川組合長は「今日一日は、針を休め身を慎み感謝供養していただきたい」と挨拶しました。出席者が豆腐に日頃使用して折れたり曲がったりした針を刺し、手を合わせ感謝すると共に技術の向上を祈願しました。
神事後、宮司より神社でのお参りの作法など説明がありました。そして全員が、建立して四十五年になる境内の針塚に移動し、参拝しました。